雑文書き

今度はどんな環境で、 私が雑文を書いているか書いてみたい。

パソコンだがポピュラーに VAIO である。 C1 なんとかとかいう系列の一番小さい奴で、 二年以上前の型。 メモリも少ないし、ディスク容量も少ないが、 一般の作業をするにあたっては、 これで不満はぜんぜんない。 ただ、バッテリーの持ちが悪い。 そこで、 最近は PDA の CLIE でテキストを書くことが多くなった。 ファイルをパソコンに移してから、 推敲し、 タグを補って御覧のファイルに仕立てるのである。

パソコンには Linux が入れてあって、 そこで大抵の作業をしている。 そう書くと、 Emacs で雑文を書いているのだろうと思う人もいるかもしれないが、 私の場合、日本語の通る vi エディタを使っている。 やれと言われれば、 /bin/ed でも編集は出来るが、 やはり vi が手軽でいい。

html のファイルが一通り書けたら、 CVS でファイルをサイトツリーにつけ加える。 CVS というのは、 ファイルの履歴管理ソフトで、 これがあるとファイルをいじった日とどこをどういじったかがすぐわかる。 テキストをさんざん書き直した後で、 やっぱり元に戻したいということは多いが、 そんな場合にもすぐに元に戻せる。 通常は、 書きかけのファイルがいくつか転がっているディレクトリ (フォルダ) で作業をしているが、 公開のためのブランチが切ってあって、 お目にかけているファイルはそのブランチのファイルである。 これが、 リヴィジョン番号が 1.6.2.3 等となっている理由である。

私が使うタグなんて段落用のタグしかないので タグのチェックはあまりしていない。 しかし、 自信がないときにはご存知 Another HTML-lint でチェックしている。 これは、ダウンロードしてきたものがインストールされている。

あとは、 NcFTP でファイルをアップロードするだけ。 本当は、 FTP クライアントは標準コマンドとして入っているので、 そんなものはいらないのだが、 ディレクトリが深く掘ってある状態で一括アップロードするときに便利なのでインストールしてある。

パソコン用の UNIX だと、 CVS、perl など、 なにからなにまで最初から入っているから楽でいい。

それでも最近は、 前述の PDA で雑文を書いていることの方が多くなった。 実はこれは、 最初から雑文執筆のために買ったのである。 会議中でも会社の行き帰りでも、 これがあれば雑文が書けるからだ。 最初は携帯電話の送信メールボックスを雑文帳にしようかとも思ったが、 さすがに入力が大変なのとパケット代が怖いのとですぐにくじけた。

なお PDA には特別なソフトはインストールしてない。 ドキュメント書きのために PenDOC というソフトと MemoRu! という手書きメモ用のソフトをインストールしただけで、 あとはそのまま標準のソフトを使っている。

ところで、会議中に Palm なんかで雑文書きをするとはけしからんと、思う人もいるかもしれない。 それは確かにそうなのだが、 ある役職以下の人間が発言してはならない会議というのが、 この日本では確かに存在する。 出席しなければならないが、 意見をいえば生意気な奴だと目を付けられかねない。 会議の議論だって聞く必要もない。 単に、 賛成するためだけに出席するのが、 私の会議での義務である。 従って、 決をとるとき以外は、 雑文を書いていてもかまわないし、 そのほうがどうも上司や周囲のウケもよい。

私は馬鹿だったので、 こういうことに気がついたのは三十五を過ぎてからだった。

何の話をしていたのかわからなくなったが、 こうやって私は雑文を書いている。 たとえば、 『ペットのページ』 という雑文もそうやって書いた。 この雑文を読んでもらえればわかるかと思うが、 「突然パンティをおろし…」云々といった表現あり、 そういう下りもそんな時間を利用して書いたのである。

会議中そんなことを考えていて、 顔にそれが出やしないかと心配する人がいるかもしれないが、 人間、そういうところを書いているときの表情は、 普段にもまして険しくなるのが普通である。

もっとも、 PDA をのぞき込まれることには注意しなければならない。 特に、通勤の際にこれに神経を使う。 携帯電話だと、液晶画面に対して正位置からでないと、 液晶画面を見えなくするような、 覗き防止のシールがあるが PDA の場合はどうなんだろう?

$Revision: 1.5.2.3 $