第2回. ファイルの操作 Wirtten by Hariru (1) コマンド紹介 まずは、ファイルに操作について取り上げたいと思います。 で、今回使うコマンドは以下のとおりです。 vi --- ファイルを編集するために、フルスクリーンエディタを起動する。 ls --- ファイルまたはディレクトリに関する情報を出力する。 cat --- ファイルの内容を順番に読みこんで、標準出力に書き出す。 rm --- ファイルを削除する。 mv --- ファイルまたはディレクトリを移動(名前変更)する。 cp --- ファイルの内容を別のファイルにコピーする。 すべてファイルの操作を行うためのものですから、この際まとめて覚えちゃいましょ う。 (2) ファイルの作成 ファイルの操作を覚えようということですが、その前に操作するファイルがないと話に なりませんね。というわけでviをつかって、morningというファイルを作りましょう。 プロンプト(%のことね)から % vi morning と打ち込んでキーを押してください。がなければキーです。 そうすると画面が切り替わったと思います。これでviの起動は終了です。 続いてファイルの内容の入力です。 viはここのAcademyのRorrimさんの講座に説明がありますので、この際細かい説明は省 きますね。 aを押して、Good morning.と打ちましょう。画面左上のほうに打ち込んだ文字が表示さ れましたね。 それでは打ち込んだ内容を保存するため、を押して:wqで終了します。 これで、内容がGood morning.となっているmorningというファイルができたはずです。 (3) ファイルの情報 morningというファイルを作ったので、ひとつのファイルがあるはずです。それならば ファイルの存在を確認してみましょう。 ファイルの存在を確認するためには、lsコマンド使ってファイルの情報を取ってきます。 同じくプロンプトから、 % ls と入力してキーを押すしてみてください。次のように表示されたと思います。 % ls morning % morningが表示されましたね。これはさっき作ったファイル名で、それが表示されたわけ です。 (4) ファイル内容の表示 次に実際に先ほど作ったファイルであるかどうか、ファイルの内容を表示してみて確認 しましょう。もう一度viを起動してファイルの内容を確認してもよいですが、ここでは もっと手っ取り早いcatコマンドを使います。 ちなみに、はじめに紹介したcatの説明には標準出力に書き出すとありましたが、これは 今あなたが見ている画面に表示されると思ってもいいです。 では、morningというファイルの内容を見るためには、catで次のようにします。 % cat morning これでキーを押します。 % cat morning Good morning. % のように、Good morning.と表示されましたね。ばっちりです。 (5) ファイルの削除 さて、無事にmorningというファイルを作ることができましたから、次はそのファイルを 消しましょう。 ファイルを消すためにはrmコマンドを使います。そしてこのrmでmorningファイルを消す には、次のように入力すればよいです。 % rm morning % このように何事もなくプロンプトが帰ってきたら、morningファイルは消えています。ls をつかって、本当に消えたかどうか確認してみましょう。 % ls % どうやら、lsしても何も表示されませんね。これでmorningファイルは消えてしまったと いうことです。 注意)どんなに作ることに時間をかけたとしても、消えるときは一瞬です。削除すると きは注意しましょうね。 (6) ファイルの移動 ファイル削除ができるようになりましたが、いきなり消すのはやはり怖いものですよね。 そこで、いったんファイル名を変えて保存しておくことにしましょう。 ファイルは先ほど消してしまったので、またはじめから作ります。今度はtestというファ イル名にしましょう。 % vi test 内容のほうは先ほどと同じく、Good morning.でいいです。入力が終わりファイルの内容 を保存してvi終了後すると、プロンプトが帰ってきます。そうしたあと、lsとcatでファ イルの情報確認してみましょう。 % ls test % cat test Good morning. % testファイルができていますね。では、このtestファイルをmorningというファイル名に して移動します。その後の確認もしますね。 % mv test morning % ls morning % testファイルがなくなって、代わりにmorningファイルがあることがわかりますね。内容 のほうも確認してみますと、 % cat morning Good morning. % で同じです。ということは、今回は単にファイル名を変更しただけというわけですね。 (7) ファイルのコピー それじゃあ、最後にファイルをコピーしてみたいと思います。先ほどのように、rmで 消えてしまって困らないように、morningファイルをbackupというファイル名にコピー します。 % cp morning backup これでmorningと同じ内容の、backupファイルができたはずです。 % ls backup morning % cat morning Good morning. % cat backup Good morning. % おお〜っ、内容が同じです。って、コピーしたのであたり前ですね。 これで基本的なファイルの操作はおべんきょできたはずです。少なくとも、コマンド名 と処理の内容が一致するくらいは覚えてくださいね。 ということで、一段落!