//..そろそろ疲れが.. PGPはこれでおしまい
(仮)タイトル:Winを256倍楽しむ本(PGP編)
第5章 とりあえずPGPくらいは.. その3
(電子署名とは?)
何かわからないけど、CERTの文章の最後にはいかにも意味ありげな署名がある。
たとえば、こんなのがくっついている。
-----BEGIN PGP SIGNATURE-----
Version: 2.6.3i
Charset: noconv
iQCVAwUBM8LKZNEPFkgjwmntAQF2lgP+LN44UNletoNV45JIsPSVs5d9oXIhG1Jo
Sf47Rh5HJPosJwLYXZu0UH93Qq4xfCQU03IxMqk6KAor0NU9ARXSE9jqWkQV2OVr
mn4XP4EWrB8uUZxZNUt8BQaA3fglcmD5y6CNFwZqgbQATBHgnQd+Zj/RgXCuXfP0
fcFTuNBLZ+s=
=1yAc
-----END PGP SIGNATURE-----
何となくやってみたいがPGPを使うと全部読めなくなってしまう。
「かっこいいので、やってみたい!」って言ってもあなた。PGPの
基本的な使い方は前回教えたでしょ。それに電子署名って普通はあまり
意味がありまへんがな。でもまあ、クリア電子署名を説明してみましょう。
クリア署名は「本文は暗号化しなくてもよいけど、書き換えられるのはイヤだ」
「自分で出したことを証明したい」というときに使います。たとえばアナタの
恋敵が彼女に偽メールをだしている。このままじゃ嫌われるので、自分のものは
証明したい。あるいは会社のLANで秘書課の京子ちゃんにメールをだしている
が、途中で恋敵のadminが変更しているようだ、といったときに使います。
でもアナタの邪魔をする奴は放っておきなさい。いずれ馬に蹴られて死んでしまいます。
それに秘書課の京子ちゃんが本当にアナタを好きなら、
「ねぇ、こんなメールが来たけどアナタじゃないわよね。イタズラよね」
(もし本当に出していても)「そうだよ」
「そうよね。アナタがこんなメールくれるとは思わないもの」
....これで終わりである。....
そもそも、キミは京子ちゃんにも信用されていないようだし、それに、...
やめておこう。....今度は私が馬に蹴られてしまう。
ではクリア電子署名を説明しましょう。
適当なファイルでやってみましょう。
C:¥pgp> type 123
This is test file.
漢字テストもします。
これにクリア電子署名します。ASCII形式のクリア署名のオプションは -sta
署名するIDは -u で指定します。
C:¥pgp> pgp -sta 123 -uhogehoge (ファイル123にhogehogeが署名)
Pretty Good Privacy(tm) 2.6.3i - Public-key encryption for the masses.
(c) 1990-96 Philip Zimmermann, Phil's Pretty Good Software. 1996-01-18
International version - not for use in the USA. Does not use RSAREF.
Current time: 1997/07/08 23:20 GMT
A secret key is required to make a signature.
You need a pass phrase to unlock your RSA secret key.
Key for user ID: hogehoge
1024-bit key, key ID 23C269ED, created 1997/07/08
Enter pass phrase: Pass phrase is good. Just a moment....
Clear signature file: 123.asc
これで hogehogeが電子署名したクリアファイルができました。
中身を表示させてみます。
C:¥pgp> type 123.asc
-----BEGIN PGP SIGNED MESSAGE-----
This is test file.
漢字テストもします。
-----BEGIN PGP SIGNATURE-----
Version: 2.6.3i
Charset: noconv
iQCVAwUBM8LKZNEPFkgjwmntAQF2lgP+LN44UNletoNV45JIsPSVs5d9oXIhG1Jo
Sf47Rh5HJPosJwLYXZu0UH93Qq4xfCQU03IxMqk6KAor0NU9ARXSE9jqWkQV2OVr
mn4XP4EWrB8uUZxZNUt8BQaA3fglcmD5y6CNFwZqgbQATBHgnQd+Zj/RgXCuXfP0
fcFTuNBLZ+s=
=1yAc
-----END PGP SIGNATURE-----
この署名を確かめるには
C:¥> pgp 123.asc [Return]
これでもとの123と同じファイルができます。
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では試しにこの123.ascをちょっと変えてみましょう。
-----BEGIN PGP SIGNED MESSAGE-----
This is test file.
漢字テストもします。
おまえなんか嫌いだ。 < ------ 追加
-----BEGIN PGP SIGNATURE-----
Version: 2.6.3i
(以下略)
-----END PGP SIGNATURE-----
では同じように
C:¥pgp> pgp 123.asc
(数行のメッセージ)
File has signature. Public key is required to check signature.
WARNING: Bad signature, doesn't match file contents! <<**** 注目
Bad signature from user "hogehoge ". <<**** 注目
Signature made 1997/07/08 23:20 GMT using 1024-bit key, key ID 23C269ED
見事に改竄が見破られました。
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// とりあえず、telnet編書いてみたけどどうでしょ。
(仮)タイトル:Winを256倍楽しむ本(telnet編)
第6章 Telnet でつなげ! その1
(メーラーなんか、もういらない)
其の一 メールを送る
やはり最初はsmtpのお話でしょうか。でもこの方法は超有名でいくらでもころがってま
すねぇ。そこで「お子様 win」としては非営利、非内輪、非偽善の精神、いや違った
1)オリジナリティ、2)普通でない使い方、3)あまり役にたたない の3本柱を守りなが
ら進めていきたいと思います。
その前にあなたがワタシに騙されてTeraTermを拾ってきたとしたら、Setup -> General
のLanguageをJapaneseにしておきましょう。ほら、ヘルプが日本語で出てきた。..
よく読んでおきましょう。
あなたがプロバイダに加入した時貰った「これを設定しとけ」の中にメールサーバーと
いうのがあったはずです。そしてメーラーのどこかに入っているはずです。たとえば、
送信メール(SMTP) smtp.mailhost.or.jp
受信メール(POP3) pop.mailhost.or.jp
両方同じかも知れませんね。これを使います。(別に悪いことする訳じゃないからね)
TeraTermを起動したらダイアログが現れるので HOSTに smtp.mailhost.or.jp を
Telnetのチェックは外しておいて TCP PORT を25に。あ、その前にSetup->Terminalで
ローカルエコーはON、Newlineは CR+LF にしておきましょう。とりあえず他はデフォル
トのままでいいでしょう。
どうしてもwin95付属のtelnetを使いたい人は コマンドラインで、
telnet smtp.mailhost.or.jp 25
うまく繋がると何やら文字がでてきます。
タイプミスに注意して、HELO と挨拶から始めます。
Server:はだいたいこんな感じで返ってくるということです。
> は、あなたが打ち込む部分。
Server: 220 hogehoge.ne.jp Sendmail 8.6.12 Ready 996 18:21:24 +0900
Server: 220 Spoken here
> HELO gehogeho.com <CRLF>
Server: 250 hogehoge.ne.jp Hello gehogeho.com[202.32.4.19]
> MAIL FROM:<FBI@FBI.gov> [まあ、適当に]
Server: 250 OK
RCPT TO:<man@target.com> [ここに受け取り人]
Server: 250 OK
> DATA <CRLF>
Server: 354 Start mail input; end with <CRLF>.<CRLF>
( This is intentional blank ) ********** [A]
> Date: 3 Jun 97 22:45:41 <CRLF>
> FROM: <shineshine@kiraida@com> <CRLF> [デタラメかアナタの嫌いな奴]
> Subject: I HATE YOU <CRLF>
> To: Aho@hehe.or.jp <CRLF> [ここは適当に]
>
> (本文)
> You're so stupid, when the weather man said it was chilly,
> you grabbed a spoon! <CRLF>
> Yo momma so fat she was mistaken for God's bowling ball! <CRLF>
> HAHAHAHAHA!!!!!!!!!!!!!! <CRLF>
> .<CRLF> [最後は .ピリオドで終わる]
Server:250 OK
> QUIT [QUITで終了]
Connection closed by foreign host.
これで悪口メールは相手に送られる。もし途中で間違いに気づいたら
RSET と打ち込み、MAIL FROM: からやり直しましょう。
なぜ、RCPT TO:とDATAの後の To:を変えたか?
相手のメーラーに表示されるのはDATAの後にある To: だからだ。
もし、バレたとしても、
「俺は Aho@hehe.or.jpに送ったんだ!」
と言い訳できる、といいが.... 相手がアホなら効果はある。
さて、まだ ********[A]の空白部分を説明していない。
お子様 winが受け取り人を誤魔化すだけだと思ったら大間違いである。
[A]に入れるべき文字列はこれ。
Received: (from hogera@localhost) by cdt-list.cdt.org (8.6.12/8.6.9)
id PAA00124; Thu, 3 Jul 1997 10:34:04 -0400
もちろん適当に書いちゃいましょう。あまり変な時間にしないように。
前に出てきた「発信元を偽る」というやつでした。
さあ、これでイタズラを楽しんでくれ。
最後に、送った結果についてはすべてあなたの責任です。
怒られても私が警告しなかったとは言わないように。
RFC821
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其の二 メールを読む
今度はメールを読んでみましょう。
同じ要領であなたのPOPサーバーに繋ぎます。ポートは(たぶん)110。
おっと、その前に実験用のメールを自分宛てに出しておきましょう。
たぶんこんな感じになるでしょう。
> が入力する部分。
+OK QPOP (version 2.3) at postoffice starting.
> user hogehoge <CRLF> [自分のアカウント名を]
+OK password required for hogehoge
> pass ******** <CRLF> [パスワード]
+OK maildrop has 1 message (567 octets) [メールが1通来てました]
> list <CRLF> [Listを表示させる]
+OK 1 message (567 octets)
1 567
.
> retr 1 <CRLF> [ 1番を読む ]
+OK 567 octets
Received: by hogehoge.com; id M1203445; Wed, 16 Jul 1997 15:08:55 +0900 (JST)
Received: from vicePresident.WhiteHouse.gov by undergroundnet.com
(8.8.5+2.7Wbeta5/3.6Wbeta4-03/22/96)
id M1210690; Wed, 16 Jul 1997 15:08:52 +0900
[ おお、ホワイトハウスの副大統領から^^;(レジストリ編参照) ]
Message-Id: <199707153708.MAA25490@undergroundnet.com>
From: "Nobody"
To:
Subject: telnet test
Date: Wed, 16 Jul 1997 15:04:37 +0900
X-MSMail-Priority: Normal
X-Priority: 3
X-Mailer: Microsoft Internet Mail 4.70.1157
testing.. [ここから本文]
漢字テスト ↓
日本語も使えるようです。
end.. [本文ここまで]
.
> quit <CRLF> [QUITで終了]
+OK POP server signing off (1 message, 567 octets left)
どうです。Telnetだけでメールのやりとりが出来てしまいました。
さあ、重たいメールソフトなんか消してしまいましょう。
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「いちいちこんな事してメールを読むのは大変だ」と思っていませんか?
アタッチがあったらどうするんだ? そうです。その通りです。
「ヘッダをいじれるメーラーがあれば、telnetでやることないんじゃない?」
そう言えば”telnetなんかでやるとRSETのお世話になるのが関の山”と言った
のは私でした。まったくその通りです。^^;
なお、このやりかたはWin95/NT以外ではできません。:-p
DOS/Vマシンを持っていない人は早く買ってきましょう。