この間ふと立ち寄ったコンビニで本を立ち読みしていると ちょうど「Hot−Dog Press」が目についた。
わたしが高校生や大学生のときは非常によく読んだものなので、ついつい立ち読みしてしまった。
ちょうど特集号で過去にはやったものを時代別に並べてあったので「あっ、こんなものもあったなあ」とついつい感傷にひたったので昔のことを書いてみることにする。
ちょうど10年くらい前わたしは大学生で京都の大学で下宿をしていた。今もそんなに変わらないとは思うが、当時の学生たちの興味といえばやはり車だった。
わたしそんなに車を買うほどの貯金も無く、そこまで親のすねをかじることもできなっかたが当時はホンダのプレリュードの全盛期で、FF なのに車高が一番低いとか、4WSで後輪が操舵するなど、今となっては、対したコトのないことにカタログなどを見ては一喜一憂などしていたものである。
それとDCブランドの全盛期で、誰もがメンズ・ビギやコムデ・ギャルソンなどの紙袋をこれ見よがしに小脇に抱え。街をはいかいしていたものである。
ホントに今となってみれば郊外店の「ユニクロ」などで1000円のシャツを買ってきている身には、「なんであんなものに金をだしたんかなあ。」と思うようなとんでもない値段であった。
スーツ1着10万円
ズボン(当時はパンツといっていた)1着5万円
シャツ1枚2万円
メンズ・ビギ コムデ・ギャルソン
コムサ・デ・モード メンズ・バツ
ムッシュ・ニコル タケオキクチ Y’S など星の数ほどあった。今でも存在してるんだろうか?
あと、DCブランドのスタジアム・ジャンパーもはやっていた。
背中に思いっきりでっかい文字で「メンズ・メルローズ」って書いてあったやつをアルバイトでなけなしの金をはたいてショップに買いにいった。今でも値段は覚えている。
5万円もした。
当時大学生のアルバイト賃金が自給550円くらいだったと思う。
ホントに大金だったので店の中を出たり入ったり3時間くらいうろうろしたものである。
バーゲンの時もスゴかったな。
ホントいい若いもんがそこらへんのおばさん顔負けに、早朝からならんで開店と同時にお目当ての店に「ダッシュ!」していたものである。
当時、わたしは京都の河原町三条にあるブランドの販売店がたくさん 入っていたファションビルで設備関係のアルバイトをしていたのだが、バーゲン時は警備にまわされていた。
開店と同時に客のウェイブがなだれ込んできて 足はふまれるわ、ガラスは割れるわ、エスカレーターは止まるわ、もう大変な騒ぎであった。
DCブランドのバーゲンセールの話題は毎回ニュースで社会現象としてとりあげられていた。
カラオケボックスもまだなくて。合コンやらサークルの学園祭の打ち上げとかは2次会で必ずカラオケパブにいっていた。(今となっては死語か?)
今の若い人は知らないとおもうが、30人くらい入るスペースで店の真ん中にステージがあって、テーブル順に店のお兄さんが曲名を言ってくれ、順番に前に出て歌うってかんじ。
当然知らない人の前で歌うんで、お酒も入っているし、順番が回ってこないとか、ヘタクソ、とか色々トラブルもあるわけ。
あと、テクノカットもはやっていた。
あのモミアゲがすぱっとないやつ。
わたしの知り合いに思いっきりモミアゲが長い人がいるのだが、 その人は50歳くらいなのでちょうど青春時代にはエルビス・プレスリーでもはやっていた時代だったのだろうか。
ホント会うたびにすごく剃りたい衝動にかられる。
まわりから見てヘンでも本人が良かったらいいんだろうか・・・。
いまだにわたしも散髪屋さんにいって 「モミアゲはどうしますか?」 と聞かれても、全部剃ってくださいと言っている・・・。
もうすぐ90年代も終わるが、わたしにとっては80年代の終わりの時代のほうが一番思い出深い時代であった。
グッド・バイ1989
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