「グッドバイ1989」でも書いたが今回はあの、一世を風靡したDCブランドの話・・・。
本当に当時はスゴかった。
当時は京都の河原町三条にあった「BAL」というビルで電気設備の保守管理に入っていた委託会社にアルバイトとして採用されていた。
たしか日当は5800円くらいだったと思う。
本当にヒマなバイトで、ビルのテナントに入っているところから天井のハロゲン球がきれたとか。空調の調子が悪いとかという苦情が入ったときにいそいそと出かけて電球を替えたり、空調のスイッチを調整したりという簡単なものであった。
バーゲン時の7月と1月は、朝から人がずらっと並んでいた。
メンズ・ビギが一番人気があったと思う、少しメジャー過すぎていやだという人もいたがたいていの人は良かったんじゃないかな?
ビギ系にメンズ・メルローズってのがあった。「ローズ」ということで花の柄なんかがプリントしてあったのが多かった。
あと、DCブランドブーム末期には「インスパイア」や「バルビッシュ」なんてのもでてきたな。
コムサ系は結構安かった。「コムサ・デ・モード・メン」ってのがメインでよく買っていた。ここの弟分のブランドで「ペイトン・プレイス・フォー・メン」てのもあって、ここは輪をかけて安かった。ここのブランドは総して「ファイブフォクス」系と呼ばれていたが、少し暗い目のカラーの服がメインであったが、安かろう悪かろうで、生地など少しコストを抑えてるなって感じで、一回洗濯したら首などがダランと伸びてしまうものが多かった。
ここも末期には、あほみたいにブランドが増殖した。
「テツ・コムサ・デ・モード」とか、どうちがうねん。と思わずつっこみを入れたくなるようなものがでてきていた。
「ワイズ」と「ゴムデ・ギャルソン」は結構値段が高かった。色も渋めで、ホントに欲しかった。
正式には「ワイズ・フォーメン」「コムデ・ギャルソン・オム」っていうんだけど・・・
コムデギャルソンも末期はわけがわからないブランド「コムデ・ギャルソンオムプリュス」なんてのも出してたな。
カールヘルムはピンクハウスの男版で、ニコルやニコルクラブフォーメン、
メンズバツにアトリエサブフォーメン
吉川晃司やとんねるずが着ていたグラスメンズ
パッゾにメンズフランドル
タケオキクチにその弟分の「モール・ラック」
もうこうなったら訳がわからん
ニコラスケイジフォーメンなんてブランドもあったような・・・、
あっこれは、ハリウッド俳優だね。
DCブランドブーム絶頂期に死んだ熊谷トキオのトキオクマガイオムなんてのも結構人気があった。
ケンゾー、イッセイミヤケは当時からなんか別格って感じだったな。
安易にブランドブームに乗ってないっていうか、バーゲンのときもほかのSHOPが全部50%offなのに、ケンゾーは30%offだったもんな。
パパスやカールヘルムなど女性用のブランドから転進してきたのもあった・・・。
こないだうちの奥さんがフリーマーケットで、ピンクハウスのベビー服が1500円で出ていたと言って、喜んで買ってきていた・・・。
やはりこの年代にとってDCブランドとは恐るべき魅力があるようだ。
DCブランド、フォーエバー。