知っている人はいるかなあ〜。
極真空手の創始者。大山倍達の自伝である。
内容としては主人公の大山倍達が、戦争から帰ってきて 空手に目覚め「空手ばか」となっていく過程を描いているのだが・・・。
まさにカラテばか!
カラテ以外には何も目の中に入らない カラテの追求。
自分より強いものを見れば闘わなくしていられない。 カラテの敗北より自分の死を選ぶ。 結構迫力ある画力。 「恐怖新聞」「うしろの百太郎」等でおなじみの恐怖漫画家
つのだじろうの格闘モノである。 つのだじろう自身も大山倍達に師事していたらしいね・・・。 バイオレンスな描写も多数あるし、物語のいきおいだけでやっているような
決して上手といえない絵なんだけれども・・・。
当時の少年漫画はこんなのばかりだったんだなあ〜。 「タイガーマスク」「アタックナンバーワン」等々・・・。 スポ根(スポーツ根性モノ)ばっかりだったんだろうなあ〜。
マンガの中での 印象的な言葉は、主人公の大山倍達が、自らのカラテの可能性を追求するため 単身アメリカへ渡り、ヘビー級ボクサーあがりのタム・ライスとのデスマッチ(今で言う異種格闘技戦かな?)での大山倍達の
試合前リングの中での胸中をかたった言葉だ!
負けることを恐れていた大山倍達は。 ついに、神に自分の勝利を祈ってしまった。
おのれの敗北はカラテの敗北を意味する。
神よわたしをお守りください。相手に勝たせてください。
しかしそのとき大山倍達はすでに闘わずして敗北していたのだ!!
「神はあがめるものであって、すがるものではない!たよるは自力のみ!!」
この言葉がわたしには印象に残っている。
原作 梶原一騎 漫画 つのだじろう 講談社・コミックス
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