挨拶



「挨拶」というものは
どうにも難しいものですね。

こんにちは、とか。
ごきげんよう、とか。

初対面から旧知の仲の者までに
しなくてはならないそうで。


しかも、基本は笑顔ですることらしく。
一体この掟のお陰で、難易度がどれ程上がった事か。


人見知りが激しく恥ずかしがり屋な僕は
誰かに挨拶をすることもロクに出来ません。


声をかけなければ・・・と思っているうちに
どんどん心拍数が上がって緊張し、頭が真っ白になって
その度、プレッシャーに耐え切れず
僕は相手を、刺すなり殴るなりで、殺してしまうのです。

特に、向こうから挨拶された時なんかは強烈で、
酷い時なんかは、頭を握りつぶしてしまいました。


そんな僕が、大勢の人の前に立てるはずありません。
小学生の時、体育館で全校生徒の前で何かの表彰状をもらいましたが
あまりのことに、幼かった僕はマシンガンを乱射してしまい
それ以来、ああいう場は控えています。


それもこれも、僕が挨拶というものを
修得出来ていないせいです。

誰でもいいから、僕に挨拶を教えて下さい。
どうか、どうか。






涙ガ頬ヲ流レタラ 一緒ニ御家ヘ帰リマセウ