ICQ Protocol


「つい一月前まで使えていたtoolが、いつの間にか使えなくなっていた。」

まったくもって迷惑な話だが、各種HackingToolの攻勢にさらされて何も対処しない程 Mirabilis社のハッカー達は馬鹿ではない。
日々、その明晰な頭脳を使いICQを進化させている。

だがしかし、その変化に気づかないほど我々もまた馬鹿ではない。

About Protocol
ICQのProtocolは「Version 1」から始まり、Version 2,3,4をへて、現在のWINDOS版クライアント(v98a Beta / DLL 1.30)で使用されている「Version 5」へと進化した。
それぞれどこが変わったのかはさておき、実際にICQのclientと Mirabilisのserverとの間でどのようなパケットのやり取りがなされているのかISpyU V0.02ISpyU_0_02.zip)を使ってmonitoringしてみよう。

ISpyU V0.02
使い方はそれほど難しくない。 まず、自分のICQclientのserverの設定のところを「localhost:5001」に変更する。 そして、一度clientをシャットダウンしてから「ISpyU.exe」をクリックしてISpyU V0.02を立ち上げ、続いてclientを起動する。
以上の操作で、下のSSと同じような状態になったと思う。



password
うまく表示されたら、次に、LOGINという文字を探そう。それは自分のUINが右端に書いてあるのと同じ行になる。
(ちなみに、このSSに表示されている「28552123」は今回のテストの為に私が「testman」というPWで取得したものだ。)
見つかったら、それをクリックしよう。下のSSと同じような窓が開くはずだ。 見事に私のPWが表示されている。(笑)





さて、以上のことから何が分かるか。これは即ち、

「ICQのclientとMirabilisのserverとの間の交信は今でも暗号化されておらず、PWの送信さえも平文で行われている」

と言うことに他ならない。
そしてそれは今後もtoprogのような盗聴toolがあらゆる局面で有効に機能し、往々にして歴史的変革期に突如出現し活躍する非日常的な存在になる可能性を示唆する。

それ故に、このケースにおいてもまた、そのtoolを使う人間のモラル=プライドの高さが試されることになるだろう。


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