『誰もが通る道』 という言葉があるが、 携帯電話におけるそれは、 着メロとストラップだろう。 携帯電話を持ったとき、 誰しも、着メロとストラップで個性を主張しようとする。
着メロについては、 すでに触れた。 だからここでは、 ストラップの話をしたい。
ところで、 知人から聞いた話によると、 ストラップにこれほど血道をあげるのは、 日本固有の傾向らしい。 私はこれを調べようと思ったが、 ついにわからなかった。 だから、 このくだりに関してはあまり信用しない方がいい。 私が書きたかったことは、 単に、 ストラップに対する執着が、 かっての根付けに対する それと相通じるのではないかということだけである。 実際、私は組み紐のストラップを探していて、 和装小物店のショーウィンドウにあった根付けを、 携帯電話用のストラップと見間違えたこともある。
しかし、 こんなことは、 誰でも思いつきそうなことであり、 すでに誰かが指摘していると思う。
さて、 私が使っている携帯電話は NTT ドコモのものだが、 ストラップがついていた。 多分、 漏れなくついているのだろう。 で、 私が気に入っているのは、 ドコモの携帯電話のおまけのストラップである。 ことに、 クリップのついているのがいい。 一見ちゃちな様に見えて、 結構な力を加えないとはずれたりしない。 これは便利だと思い、 PDA 用にも一つと思って 探したが、 なかなか同じものが見つからない。
PDA 用に欲しいのは、 ついうっかり落としてしまいそうになったことが何度かあるからだ。
手首にかけられるような輪になったストラップだとその心配がない。 指にかけるようなストラップもあるが、 これは PDA 用には向かない。 PDA 自体がかなり重いために指をおかしくしてしまう。 首からさげるようなストラップもあるが、 電話ならともかく、200g 近い PDA を首からぶら下げて歩くのは ちょっと私には抵抗がある。 それに、肩がこりそうだ。
それに、 クリップがついていることが絶対に必要だ。 シャツや背広のポケットに入れても、 かがんだ拍子の落下を心配することもない。